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つくり手から探す

つくる人の生き方にふれて、
心が動く一品を選ぶ。

混じり気のない感情

-地元素材のアロマ -

しんち林業

石川県白山市

しんち林業 進地由佳さん

 

略歴

メーカー内勤職・通信会社営業職を経て、夫が営む「しんち林業」の仕事を手伝った際に、伐採直後の木の“生きた香り”に衝撃を受け、白山の木を使ったアロマづくりを開始。試作を重ね、林業から生まれる素材を活かした香りのブランドを立ち上げる。

 

ものづくりで大切にしていること

伐採後にしか生まれない、木の「本当の香り」をそのまま届けること。
何十回もの試作でも妥協せず、「感動したあの瞬間の香り」に近づけるために作り続ける。
地元・白山の木と水だけでつくり、その土地の空気まで感じられる本物の香りを目指している。

 

仕事観・人生観

自分が“心から良い”と思うものは、自分の手でつくる――小さな頃から身につけた姿勢を今も貫く。外に頼れば早いことでも、手を動かし続けることでしか生まれない納得がある。
香りを通じて、木の命の価値を伝え、白山の自然を未来に残していくことを仕事の使命と捉えている。

 

ストーリー紹介

進地さんは地元の自然を感じてほしいという想いでアロマ作りを行っている。アロマはもちろん、モノづくりにすら携わったことがなかったため、1から自分で調べたり聞いたりしながら形にした。その根底には、モノづくりを行っていた両親の存在がある。決していい加減な仕事はせず、本物のモノづくりにこだわる両親の姿を見て進地さんは育ったのだ。

混じり気のない感情

日本三名山の一つ「白山」を有する石川県白山市で、2018年に創業されたしんち林業。社名の通り林業を生業としている。

創業者の奥様である進地由佳さんは、初めてご主人の仕事を手伝った時の体験を機に、地元白山の素材で作るアロマの商品企画を始めることになった。

進地さんがアロマを通じて届けたい想いとは。

 

 

”感動”を生み出すために動く

 

進地さんは、しんち林業の手伝いで初めて山に入った時、これまで味わったことのない体験をした。

「木を伐採した後に片付けを始めた時、とんでもなく良い香りがしたんです。山や木は身近な存在でしたが、これまでの自分が知っている木の香りではありませんでした」

伐採した後にしか感じることのできない”香り”がそこにあった。

「こんな香りがあるんだと感動し、何度も深呼吸しました。そして、この香りをいろんな人に伝えてあげられないかなと思ったんです」

そう考えた進地さんは、すぐに行動する。まず、伐採した後に出る産業廃棄物のチップ(木を粉砕したもの)に着目した。

 

 

「木を1本切ると何トンものチップが出て処分される。もったいないなと思ったんです。あの香りを伝えるために、これで何か作れないか調べてみると、木からアロマを作ることができることを知ったんです」

既に、木からアロマを作っているメーカーが富山にあることを知った進地さんは、製造方法について話を聞きに行った。

「これなら出来るかもと思いました」

こうして、しんち林業のアロマの商品開発は始まった。

 

 

やるからには”本物”を

 

 

「試作を始めた最初の頃は、本当に臭かったです‥‥」

笑いながら、そう話す進地さん。

「何十回も試作をして、ようやく納得できる香りができました。ただ、まだ私が感動した香りと全く一緒ではないので、今も毎日思考し、試作を繰り返しています」

 

 

進地さんのこれまでのキャリアはメーカーの内勤職と通信会社の営業職で、モノづくりは初めてのこと。

「自分がモノづくりをするなんて想像してなかったんです。だけど、やるからには本物を作りたいんです。妥協はしたくない」

実は、進地さんのご実家は桐の箱を作っているメーカー。

「いつも忙しそうに働いている両親でしたが、決していい加減な仕事はしてなかった。同じモノづくりをするようになってから、本当にすごいなと思います」

幼い頃から、そんな両親の姿を見て育った進地さんにとって、”本物”のモノづくりにこだわることは、当たり前の価値観なのである。

 

 

 

自分が良いと思うものを自ら作り出す

 

 

モノづくりも、アロマも、素人の進地さんだったが、外部に製造を委託するということは全く考えなかったという。

「自分が理想とするモノを自分の手で作りたい、という思いが強いんです。作るのが好きなんだと思います」

商品を作るプロセスそのものを、心から楽しんでいることがよく伝わってきた。

 

 

「小さい頃は、自分が理想とする味のケーキやクッキーを作りたくて、毎日、試行錯誤しながら作ってました。両親には『毎日、こんなにケーキやクッキーばかり食べられない』と怒られてましたが‥‥」

進地さんは「自分がモノづくりをするなんて思っていなかった」と繰り返していたが、つくり手としてのDNAは、昔からずっと持っていたのだと思う。

- そんな進地さんが香りに込めた思い -

「地元の木と水を使って作った香りを通じて、白山の山を感じてほしい」

”自分が良いと思ったモノを自分の手で作る”という純粋で混じり気のない感情で、アロマを作っている進地さんの想いと白山の自然を、香りと共に感じてみてほしい。

 

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