手の中に、夏のかたちを持つ
部屋でくつろぐときに、縁側に腰をかけながら、あるいは誰かへの夏のあいさつに。
やわらかく丸みを帯びたたまご型は、手に持つだけで気持ちがほぐれるような存在感があります。

青の涼やかさか、橙のあたたかさか——色を選ぶひとときも、この一本の楽しさに含まれています。
丸みが、手のひらにしっくりくる
水の流れに和紙を委ねることで生まれる落水の模様は、同じものがふたつとない偶然の美しさです。

たまご型の丸いかたちは手のひらへの収まりがよく、扇ぐたびに持ち手が安定します。
竹の骨の繊細な透け感と、手漉き和紙の柔らかな表情が重なり合う、純国産の一本です。
受け継がれる技と、手仕事のかたち
丸亀うちわは、江戸時代初期から続く伝統を持つ工芸品。
現在も一本一本、職人の手によって丁寧に仕上げられています。

生産量や形の多様さにおいて日本一を誇り、平成9年には国の伝統的工芸品に指定。
長く受け継がれてきた技術が、日常の道具としての使いやすさを支えています。

純国産の素材と手仕事によって生まれる、確かなつくり。
暮らしの中で使い続けられてきた理由が、その仕上がりに表れています。
(取材・執筆:monotomoi編集部)
喜びを生み出す行動力
香川県丸亀市
紙工芸やまだ 山田時達さん
略歴
1975年創業のうちわメーカー、紙工芸やまだの2代目社長。建築専門学校を卒業後、入社し父の急逝を機に23歳で社長就任。丸亀うちわの自社ブランド「うちわ屋 涼」を立ち上げた。
ものづくりで大切にしていること
400年の歴史を持つ丸亀うちわの技法を守りつつ、伝統を絶やさない仕組み作りと職人の手仕事を尊重している。
仕事観・人生観
自分が必要だと思ったことは必ず実行。自社だけでなく地場産業全体を支えることで、職人や地域に喜びを広げることを信条とする。
ストーリー紹介
伝統的な丸亀うちわの継承と発展を目指し、「うちわ屋 涼」を立ち上げ。廃棄漁網を使った環境配慮商品など、新たな価値創出にも挑戦している。
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サイズ/重量/容量について
サイズ:(約)W21.0 × D35.0 cm