棚に並べたくなる、道具の美しさ
蓋をそっと持ち上げると、茶葉の香りがふわりと広がります。
毎日のお茶を入れる動作が、この筒を手にするだけで、ほんの少し改まった気持ちになる。

棚に置いていても、台所の片隅に並べていても、モダンな模様が空間にひとつの表情を加えてくれます。
日本茶はもちろん、紅茶やコーヒー豆の保存にも。
伝統のかたちに、現代の精度が宿る
伝統的な総皮茶筒の構造を受け継ぎながら、手作業では実現が難しかったモダンな模様を先端技術によって刻んでいます。
山桜の皮が持つ深みのある色合いと精緻な模様が重なり、どこか凛とした表情の茶筒に仕上がりました。

使い込むほどに色が深まり、独特の光沢が増していく経年変化も、この素材ならではの楽しさです。
1点ずつ手作業で製作しているため、届く一本は世界にひとつの姿をしています。
自分たちだけのためではない、という信念
木元桜皮工芸では、製造工程ごとに得意な作業を持つ職人が担当を分け、それぞれの力を最大限に引き出す仕事の進め方をしています。

素材に対しても同じ姿勢で、木目が均整でない素材も無駄にせず、商品の見えにくい部分に活かすなど、自然素材を丁寧に使い切ることを大切にしています。

「自分たちだけがよければ良いのではなく、業界全体をよくしていきたい」——多くの人が築き上げてきた樺細工に携わる者として、その言葉が、ものづくりの根底にあります。
(取材・執筆:monotomoi編集部)
正しさという信念
秋田県
木元桜皮工芸 木元貴之さん
略歴
祖父が1970年に創業した木元桜皮工芸を受け継ぎ、樺細工の製造・販売を行い、伝統技術の継承と発展に取り組んでいる。
ものづくりで大切にしていること
従業員の得意分野や素材の特性を活かし、樺細工の製造工程を適材適所で進めることで、効率と品質を両立させている。
仕事観・人生観
正しさと努力を重視し、業界全体の発展も意識して行動している。家業を継ぎ、樺細工の価値を守り広めることに努めている。
ストーリー紹介
高校生時代は家業を継ぐことに反発していたが、仙台での一人暮らしを通じて祖父の努力を尊敬。正しさを貫き、木元桜皮工芸を継ぎつつ、業界全体の価値向上も目指している。
このつくり手のストーリーを読む
サイズ/重量/容量について
サイズ:(約)W8.3 × H12.2 cm
重量:約117g
素材/原材料について
素材:桜皮(山桜の皮)、天然木
取り扱い上の注意について
※1つ1つ手作業で製作しているため、色や形に若干の違いが生じる場合がございます。ご了承ください。