てのひらで、かたちをきめる
和菓子をひとつのせて、竹楊枝を添える。
それだけで、おやつの時間が少し丁寧になります。
角を折り返せば箸置きに、縁を立てれば花を一輪。

11センチ四方という小ささが、むしろ使い手の想像を広げてくれます。
決まった使い方はなく、その日の気分でかたちを変えながら、暮らしの中に置いてみてください。
やわらかく、しなやかな金属
金属なのに、折り紙のように手で曲げられる。
錫ならではのやわらかさに、最初は少し驚くかもしれません。

何度も圧延し、職人が丁寧に叩くことで繊維状になった金属層は、折り曲げても疲れにくく、長く使い続けられる強さを持っています。
使ううちに生まれる微妙な反りや凹みも、自分だけの一枚になっていく過程です。
叩くことで、やわらかくなる
製法の核にあるのは、金属を繰り返し叩いて強度と質を引き出す「鍛金」の技術。
100点に近い音が出なければ最初からやり直すという、妥協を許さない姿勢で磨かれてきた職人仕事が、すずがみの一枚にも宿っています。

錫を幾度も叩くことで生まれる繊維状の金属層と、縦横に整然と並ぶ鎚跡。
それは装飾ではなく、手仕事の誠実さがそのまま表れた模様です。
(取材・執筆:monotomoi編集部)
葛藤を越える
富山県高岡市
シマタニ昇龍工房 島谷好徳さん
略歴
1909年創業の仏具メーカー、シマタニ昇龍工房四代目。家業への葛藤を経て戻り、自社ブランド「syouryu」を立ち上げている。
ものづくりで大切にしていること
おりんの音や錫製品の質に徹底的にこだわり、手仕事で生み出す美しさと温かさを日常に届けることを重視している。
仕事観・人生観
長年の葛藤を経て、自分の使命を見出し、文化を支える技術を継承しながら、品質と信用を何より大切にして取り組んでいる。
ストーリー紹介
シマタニ昇龍工房の島谷さんは、100年以上続くおりん製造の技術を活かし「syouryu」のすずがみを開発。家業を継ぐか迷い続けた経験と、人との出会いが今のものづくりの原点となっている。
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サイズ/重量/容量について
サイズ:W11.0 × D11.0 × H0.1 cm