野の花をそっと迎える、小さな佇まい
季節の道ばたで見つけた野花を一輪。
テーブルや棚にそっと置くだけで、空間の空気が少しだけやわらぐ──
hirven woodworks の「一輪挿し(試験管タイプ)」は、そんな日常の小さな喜びを静かに受け止めてくれる花器です。

アンティークな試験管が、花の色を深める
付属しているのは、実験に使われる本物のブラウンカラーの試験管。
透明ではなく、あえて茶色いガラスを選んだことで、野花の色が引き立ち、全体にどこかアンティークの香りが漂います。

端材を活かして作られるため、木目や色、質感には個体差があり、それこそがこの花器の魅力。
簡素でありながら、手仕事の温もりが静かに宿る──そんな一輪挿しです。

置く場所や光の入り方によって雰囲気がそっと変わります。さりげなく空間に溶け込みながら、花をより魅力的に見せてくれる存在です。
木が生きてきた軌跡を、ひとつの形に削り出す
hirven woodworks のアトリエがあるのは、島根県浜田市弥栄町。良質な広葉樹が自生する山間の小さな町です。伐採された木の中から作り手が自ら選び、相応しい部分だけを使って削り出しています。

製作には木工旋盤を用い、回転する木材に刃を当て、ひとつひとつ形をつくるため、同じようでいてすべてが少しずつ異なる表情に。底面は“浮かぶように見える”佇まいを生むため、特に丁寧に仕上げられています。

(取材・執筆:monotomoi編集部)
温かさとこだわり
島根県浜田市
hirven woodworks 沖原昌樹さん
略歴
大学でインテリアに出会い、自ら作る喜びを知る。飛騨高山の木工専門学校で学び、青年海外協力隊としてアフリカで活動後、木工職人として10年間修行。2022年にhirven woodworksを創業。
ものづくりで大切にしていること
木を無駄にせず、素材の個性を活かすこと。端材や割れ、木目の違いさえも活かし、自然が育んだ木の魅力を形にする。木の命に敬意を払い、真摯に向き合うことを大切にしている。
仕事観・人生観
自分の想いに真っ直ぐ向き合い、決めた道を突き進む。しなやかな人柄でありながら、仕事においては妥協せず、素材や工程にこだわる姿勢を貫く。木と向き合うことで、自分自身の生き方や考え方も磨かれていくと信じている。
ストーリー紹介
hirven woodworksの沖原昌樹さんは、大学時代にインテリアへの熱が高まり“いつかは自分で作りたい”と木工の道へ進んだ。しかし木工の現実に直面する中で自分と向き合い、葛藤の結果、一時期はアフリカで数学教師として過ごした。しかし、木工への想いは消えず、再び木工の道へ。端材も含め木を「生きた存在」として扱うモノづくりが、温かさと強いこだわりを映し出す。
このつくり手のストーリーを読む
サイズ/重量/容量について
【本体】
Φ約6.5 × H約12.0 cm
【試験管】
口径約1.0 × H約7.0 cm
全体の重さ:約140g
素材/原材料について
樹種:桜(島根県産)、楓(島根県産)
塗装:ウォールナットオイル
取り扱い上の注意について
・エアコンの風や日差しが直接当たる場所に置くことは避けてください。
木が歪んだり割れたりする可能性があります。
・数ヶ月に一度程度、乾性油(ウォールナット、亜麻仁、荏胡麻等)をウエスに少量取って塗っていただければ、良い状態でご使用いただけます。
・一点一点手作業で製作していますので、サイズ、見た目にはばらつきがあります。