毎日の食卓に、自然の色を添えて
味噌汁を飲む、魚をほぐす、野菜を挟む。
毎日繰り返す動作の中で、草木の色と模様をまとった箸が手元にあると、食卓の空気がすこし変わります。

自然素材の落ち着いた色合いは料理の邪魔をせず、和食にも洋食にも静かになじんでいく。
自分のために選ぶ一膳として、あるいは食を大切にする誰かへの贈りものとして。
草木の痕跡が、漆の奥に宿る
起こし模様は、草木などの自然素材を漆の下地の上に置き、漆にできた窪みを研ぎ出すことで模様を浮かび上がらせる技法です。

草木染の素材が持つ有機的な形そのものが模様となり、同じ素材を使っていても配置によって表情が変わるため、届く一膳は唯一無二の仕上がりになります。
化学染料では出せない、自然ならではのやわらかな色の揺らぎが、この箸の静かな魅力です。
素材と向き合う時間が、品質になる
長さや厚みがほんの少し違うだけでも、手にしたときの印象はガラッと変わる——そう語る職人たちは、すべての素材に「クセ」があることを前提に向き合い、一点一点を丁寧に仕上げていきます。

マツ勘が大切にするのは、そうした手仕事の背景ごと届けること。

つくり手の存在が見えることで、道具はただの消耗品ではなく、使い続けたくなるものになる。その信念が、すべての商品の根底に静かに宿っています。
(取材・執筆:monotomoi編集部)
爽やかな熱さ
福井県小浜市
株式会社マツ勘 松本啓典さん
略歴
1922年創業の箸メーカー・マツ勘の4代目社長。大学まで陸上競技に打ち込み、自衛隊のスポーツ機関に所属し日本ランキング2位を経験。2011年に家業へ入社。
ものづくりで大切にしていること
江戸時代から続く若狭塗の技術を、現代の暮らしに合わせて活かすこと。塗り職人の手仕事や背景にある物語を大切にし、つくり手の存在が伝わる商品づくりを目指している。
仕事観・人生観
陸上競技で培った「一つを突き詰める姿勢」を大切にする。多様な価値観を受け止めながら、人や技術、地域の歴史に向き合うことをものづくりの原動力としている。
ストーリー紹介
若狭塗の技術を次世代へ残すため、伝統技法を現代的なデザインへ展開。爽やかな語り口の奥にある熱い想いが、マツ勘の次の100年のものづくりを形づくっている。
このつくり手のストーリーを読む
サイズ/重量/容量について
サイズ:D23.0 cm
形状:八角形
素材/原材料について
素材:天然木(メープル)
塗装:アクリルウレタン樹脂塗装
加工:日本製
取り扱い上の注意について
【使用可否】
〇食洗機
✕箸先滑り止め
【注意事項】
・天然染料を使用しているため、染め上がりによって多少の個体差がございますこと予めご了承ください。