暮らしの所作を、少しだけ美しく
湯気の立つ鍋を食卓に運ぶ、そのささやかな動作。
そこに、この三つの輪がそっと寄り添うだけで、日常の景色がふっと整う気がします。

3連のリングが描く柔らかな曲線。
大きな円には煮込み鍋を、小さな円にはお気に入りのポットやココットを。
どんな家庭にもある“複数枚の鍋敷き”が、ただ必要な道具ではなく、使うたびに心が少しゆるむ道具へと変わります。

フックに掛ければ、そのままひとつのオブジェのよう。キッチンでもダイニングでも、場所を選ばず、ただ静かに馴染む。そんな佇まいが、この鍋敷きにはあります。
不揃いの木に、もう一度灯りを。
この鍋敷きが生まれたのは、端材からでした。形も大きさもまばらで、本来なら行き場を失うはずの木。
その一つひとつを丁寧に見極め、木取りやハギの工夫、繊細な機械加工と手仕事を組み合わせることで、再び新たな命が宿ります。

単なるリサイクルではありません。
“捨てられるはずだった木を美しさへと転換すること”
その発想と技術の両方が、SASAKIのものづくりを支えています。

工場で働く全てのスタッフに共有された、好奇心と探求心。
不揃いな素材と向き合う姿勢こそが、SASAKIが持つカルチャーそのものです。
自然のままの美しさを、丁寧なつくりで日常に。
SASAKIの真骨頂は、クラフトマンシップと機械加工が無理なく混ざり合うところにあります。
一点物のような表情を持ちながら、日常使いできるロットの安定感。
家具よりも小さなサイズだからこそ求められる繊細さと精度。
そして、それを叶えるための一手間を惜しまない姿勢。

機械が進化すれば、手仕事も磨かれる。
素材を理解し、加工を極め、技術を次へつなぐ——
その連鎖の先に生まれたのが、この3連リングの鍋敷きです。

日々つかう道具が、暮らしの景色をほんの少し豊かにしてくれる。
そんな小さな喜びを、SASAKIは丁寧にかたちにしています。
(取材・執筆:monotomoi編集部)
ご縁を大切に
北海道旭川市
ササキ工芸 佐々木雄二郎さん
略歴
1976年に創業されたササキ工芸の2代目社長。機械加工と手加工を組み合わせた木製小物の製造・販売を手がけ、地域や社員との縁を重視したモノづくりを行っている。
ものづくりで大切にしていること
木材の個性に応じて手加工で仕上げ、日本製ならではの精緻なものづくりを実践。社員1人が1つの商品を最初から最後まで作り上げる体制を重視し、地域や顧客の期待に応えること。
仕事観・人生観
社員はパートナーであり、人との縁に感謝することを基本理念とする。地域や顧客との信頼関係を重視し、社員が誇りを持てる会社づくりを目指す。個人の利益よりも、周囲との関係性や感謝を軸に判断し行動する。
ストーリー紹介
佐々木さんは社員を大切にした経営を行っている。働き方改革を進め長時間労働を改善し、地域の人たちにも好かれる会社作りを行っている。今では北海道を代表する企業100選に選ばれるほどになった。佐々木さんの根底にあるのは、人との出会いに対する感謝。学生時代から続けていた柔道の仲間ともいまだに繋がり続けている。
このつくり手のストーリーを読む
サイズ/重量/容量について
サイズ:Ø11.0 × H1.2 / Ø15.8 × H1.2 / Ø20.5 × H1.2 cm
素材/原材料について
素材:天然木 (北海道産タモ)