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新しさの追求と地域への想い

- 現代になじむ備前焼 -

IZURU

岡山県備前市

IZURU 山本周作さん・領作さん

 

略歴

周作さん・領作さん兄弟は陶芸家の家系に育ちながら、最初は陶芸に興味がなかった。しかし周作さんが父の個展を手伝ったことがきっかけで陶芸の道へ進む。その後、領作さんも加わり、IZURUを立ち上げた。

 

ものづくりで大切にしていること

二人のものづくりは「自分たちが使いたいと思える備前焼」を原点にしている。備前焼の本質に向き合い、「今の備前焼の製法や形状などは一つの結果やあり方」だとし、伝統に縛られず、素材や色・使い心地を追求。日常の中で使いたくなる器を目指す。

 

仕事観・人生観

伝統を大切にしつつも、固定観念にとらわれず本質的な問いを重ねる姿勢を持つ。それは、備前焼や地元の現状や可能性に真っ直ぐに向き合い、地元も自分たちもまだまだできることがあるという想いを持ち続けている。

 

ストーリー紹介

IZURUの周作さん・領作さん兄弟は、備前焼の新たな主流を作るために自社ブランド「NEU」を立ち上げた。それは「今までの備前焼を自分たちが使いたいと思えない」という感覚を起点に「そもそも備前焼とは何なのか」という本質的な問いに向き合うことで生まれた。地元備前の土を使う独自のアプローチを採用し、色や表現の幅を拡げることで、備前焼をもっと日常生活に馴染ませようとしている。その根底には、地元である備前も自分たち自身も「まだまだ、やれる」という想いがある。

新しさの追求と地域への想い

岡山県の南東部に位置する備前市は「日本六古窯」の中で最も古い焼き物でもある備前焼が有名。

その備前市で2014年に設立された出(いづる)製陶。創業者で兄弟でもある山本周作さん・領作さんには、地元や備前焼に対する強い想いがあり、自社ブランドである「NEU(ヌー)」を立ち上げた。

ブランド立ち上げのストーリーを通じて、二人の”本質への真っ直ぐさ”や根底にある想いを感じてみてほしい。

 

 

作っている自分たちが使いたいと思えなかった

 

山本さん兄弟は、陶芸家で人間国宝の祖父・山本陶秀さん。そして父の山本出さんも同じく陶芸家で、岡山県重要無形文化財保持者である。まさに、備前焼の陶芸家のサラブレッドとして生まれた二人だったが、元々は備前焼や陶芸には全く興味はなかったという。

「小学校の時に、遊びで備前焼の原料となる土を触っていたくらいで、陶芸に携わったことはありませんでした。高校卒業後は家業を継ぐわけでもなく、東京に出てみたいと思い、東京の大学に進学したんです」

周作さんは経済学部へ、領作さんは美術系の学部へ、それぞれ進学した。周作さんは卒業後も、しばらく東京にいたが、ふとしたきっかけで陶芸の道に進むことになる。

「社会人になってしばらくした時、父がフランスで行っていた個展の手伝いに呼ばれて行ったんです。その時、父に誘われたのがきっかけで陶芸の道に進みました」

 

 

そんな周作さんに「実際にモノを作るのは面白いよ」と誘われた領作さんも、周作さんの2年後に陶芸の仕事についた。その後、陶芸作家として賞を受賞するなど、その頭角を表してきた二人だったが、徐々に違和感が強くなってきたという。

「作家として自分たちの名前が全面に出ることに興味を持てなかったんです。そして何より、作ってる自分たちが、それまでの備前焼を”使いたい”と思えなかったんですよね」

自分たちの備前焼を追究するため、二人は出製陶を設立し、後に「NEU」というブランドを立ち上げることになった。

 

考え抜いた先にあった備前焼の本質

 

ブランドの立ち上げにあたり、二人は改めて”備前焼とは何か”について考えたという。

「備前焼って、そもそもは”備前で採れる土を焼いたもの”だと思ったんです。それを作って広めるということを大切にしたいなと」

今の備前焼は「これまでの歴史の中で残り続けた製法や形状、色合いであり、一つの結果やあり方にすぎない」ということ。

 

 

「いわゆる備前焼は、今の製法の中では非常に洗練されています。だけど、焼き物の色が茶色だけだと、それ以外の色が欲しいというお客さまに選んで頂けない。だから、備前焼で新しい表現ができないか、をずっと試行錯誤していました」

そんな時、偶然、二人は備前市に鉱山があることを知った。

「知った後、すぐに飛んで行きました。色々調べたり聞いたりすると、すごく純度の高い良い土が採れることが分かったんです。知れば知るほど、おもしろかった」

そして、その鉱山で採れる”備前の土”を使った二人ならではの備前焼を作り始めた。それが自社ブランド「NEU(ヌー)」の始まりである。

 

「日常生活で当たり前に使ってもらえる備前焼を作りたい」

IZURUのモノづくりのこだわりは、そこにあった。

 

地元も自分たちも、まだまだやれる

 

なぜ、著名な備前焼の陶芸家の一族として育った二人が、今の備前焼とは別のあり方を模索できたのか。

「小さい時から、親に備前焼や陶芸を強要されたことはありませんでした。だから先入観がないので、今の備前焼をフラットに見ることができたんだと思います」

- そんな二人が自分たちのモノづくりを通して実現したいこと -

「地元である備前に活気を取り戻したいんです。また地元の人たちに、地域の文化である備前焼に自信を持ってもらいたい。そのために、自分たちができることはまだまだある。そう思ってます」

 

 

インタビュー中に、何度か”新しいモノ”や”備前焼の新しい主流”を作る、という話が出てきた。

しかし、それは単純に”新しいことをやること”自体が目的ではなく、備前焼をもっと使ってもらえるものにすることで”備前を盛り上げる”ことが目的なのだ。

そんな二人が作り上げた「NEU」を工房でみた時、ずっと見ていられるくらい綺麗な模様に思わず見惚れた。現在(いま)の生活になじむ、新たな備前焼のあり方を感じてみてほしい。

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