食卓に、静かな存在感を
ざらりとした外側と、静かな黒を湛えた内側。
荒錆化粧そば猪口は、食卓にそっと置くだけで空気を引き締めてくれる器です。

口が広めにつくられているため、蕎麦つゆはもちろん、お茶やコーヒー、デザートカップとしても使いやすいサイズ感。
用途を限定せず、その日の気分や食卓に合わせて自然と手が伸びる存在です。
重厚に見えて、軽やかに使える
外側の荒錆化粧は、長い時間を経た石のような風合い。
一方で、内側はシンプルなマットブラックで仕上げられており、飲み物の色移りが気になりにくいのも嬉しいポイントです。

見た目には重厚感がありますが、手に取ると意外な軽さ。
縁には荒錆を避け、口当たりの良い黒釉を施すなど、日常使いを前提とした細やかな配慮が詰まっています。
釉薬の表情には一つひとつ個体差があり、その違いもまた、使い続けるほどに愛着へと変わっていきます。
風化の美しさを映す荒錆化粧
熊本で作陶を行う玄窯では、「愛着のタネをまく」という考えのもと、器づくりが行われています。
荒錆化粧は、自然の風化を思わせる質感や色の揺らぎを大切にした技法。
釉薬の溶け方や表情はすべて異なり、同じものはひとつとしてありません。

完璧に整えすぎないからこそ、時間とともに手になじみ、暮らしの一部になっていく。
そんな器です。

(取材・執筆:monotomoi編集部)
今を大切に生きる
熊本県熊本市
玄窯 齊藤 博之さん
略歴
20代前半で東京に渡り、さまざまな世界に触れた後、陶芸に興味を持ち熊本へ戻る。陶芸の道に入った翌年、生存率30%程度といわれる大病を患うが、完治。この経験をきっかけに、人との関わり方やモノづくりへの向き合い方を見つめ直し、現在は熊本市で玄窯を主宰。
ものづくりで大切にしていること
完璧に整えすぎず、風化や揺らぎを感じさせる表情を器に残すことで、使う人が自然と愛着を育てていく余白を大切にしている。荒錆化粧に代表される自然を思わせる風合いは、時間とともに変化し、使い続けるほどにその器ならではの表情を生み出していく。
仕事観・人生観
大病を経験したことで、「人との関係も、モノとの関係も永遠ではない」と実感。だからこそ、一つひとつの出会いや時間を大切にしたいと考えている。
モノは、人や記憶を思い出すきっかけになる存在。想いを強く主張するのではなく、器の中にそっと忍ばせることで、使い手が何かを感じ取ってくれればいいと考えている。
ストーリー紹介
玄窯の齊藤さんは、大病を機に「愛着のタネをまく」陶器づくりに取り組むようになった。いつか終わってしまうからこそ今を大切に、という想いは、自然の風合いや風化をイメージした作風に刻まれ、手に取る人の心に「人や物を大切にしよう」という静かなメッセージを届ける。また強く主張せず、器の中にそっと想いを込める姿勢が齊藤さんらしさ。
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サイズ/重量/容量について
サイズ:Φ9.0 × H7.0 cm
容 量:満水 約250ml / 推奨 約150ml
取り扱い上の注意について
*電子レンジのご使用はなるべく控えてください。