揺らぎのあるかたちが、時間を和らげる
柔らかく波打つような花型の縁が印象的な、ゆら湯呑み。
食卓に置くだけで、どこか華やぎを添えてくれる佇まいです。

お茶はもちろん、焼酎にもほどよいサイズ感。
手に取ると、自然と力が抜け、ゆっくり味わう時間へと気持ちが切り替わります。
触れて感じる、土と釉薬の表情
あえて無釉部分を残し、黒土そのものの手触りを楽しめる仕上がりに。
指先に伝わる土のあたたかみが、焼きものらしさを感じさせてくれます。

朝もやのように揺らぎのある釉薬は、一つとして同じ表情のものがありません。
マットな質感と、わずかにグレーがかった白色が、落ち着いた趣を生み出しています。
そっと刻まれた「つばめ」のワンポイントも、この器ならではの愛らしさです。

手間を惜しまない、ものづくりの選択
花びらのような形状を表現するために採用されたのは、圧力鋳込み成型。
大量生産には不向きな製法ですが、手作業と高い技術力によって、質の高い仕上がりを実現しています。

製作を手がけるのは、美濃焼の産地・岐阜県瑞浪市で1953年に創業した陶磁器メーカー「大恵」。
業界用の焼きものづくりで培ってきた技術と、「窯の火を消さない」という想いが、この湯呑みにも息づいています。
同じものが二つとないからこそ、自然と愛着が湧いてくる。
丁寧な手仕事が、そのまま器の魅力になった湯呑みです。
(取材・執筆:monotomoi編集部)
受け継がれる想いが生み出す愛着
岐阜県瑞浪市
大恵 大江敬和さん
略歴
1953年創業の陶磁器メーカー・大恵に、2015年代表として就任。業務用食器を中心とした事業を基盤に、2020年には一般消費者向けブランド「つばめ工房」を立ち上げ、美濃焼の新たな価値提案に取り組む。
ものづくりで大切にしていること
「窯の火を消さない」ことを何よりも大切にし、手仕事による焼き物の価値を守る。大量生産ではなく、素材や工程に向き合い、作り手の想いが伝わる器を適正な価格で届けることを重視している。
仕事観・人生観
業界や時代の流れに流されず、焼き物に関わる人を大切にする姿勢を貫く。モノも人も粗末にしないという信念のもと、美濃焼の未来と、ものづくりが続いていく環境を次世代へ繋ぐことを使命としている。
ストーリー紹介
社長の大江さんは「つばめ工房」を開発した。その背景には「窯の火を消すことなかれ」という父親の言葉が示す業界へ想いがあった。「つばめ工房」のモノづくりはほぼ全ての工程が手仕事で行われ、微妙な気候の変化で焼き上がりが違う“生きた陶器”だ。それは大量生産・大量消費の時代を越え、業界に新しい風を起こそうとしている。
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サイズ/重量/容量について
サイズ:Φ8.0×H7.7 cm
容量:200ml(満水)
重量:170g
素材/原材料について
素材:黒土(岐阜県東濃地方産)、釉薬
取り扱い上の注意について
・手作業で制作する陶器の特性上、釉薬の色合いに個体差があります。
・電子レンジOK、食洗器OK。
・強い衝撃を与えるとカケや割れが発生する場合があります。
・使用後は中性洗剤で洗い、十分に乾かしてからお片付けください。